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2017.02.06  専門職としての介護人材【フィリピン取材記Part3-1】

2017年最初のフィリピン取材旅行記です。
第一の目的は介護人材の日本への召還の可能性を調べることです。
昨年の国会で承認されてはいますが、詳細はフィリピン政府との確認事項もあり、実際の施行はまだ先になりそうだからです。
その間に、実際に介護、看護の学習をどのように進めているのかをマニラ市内の私立学校法人を見学して先生方や学生の様子を聞いてきました。

医療、看護系は私の専門ではありませんのでとても新鮮に感じましたが、反面どれだけ理解したかは定かではありません。
今後の専門家視察への参考にしていただき、詳細な将来展望へと展開できればと思います。

まず大学のアドミニストレーションオフィスでご挨拶。
シマシマの紳士が案内役の加藤さんです。
現地歴30年余。現地の発展に大いに貢献している方で、学校の誰もがカトーさん、カトーさん、と満面の笑みで迎えます。

専門職としての介護人材【フィリピン取材記Part3-1】

 

廊下を歩いていると教室の後ろにいる珍しい人を発見。
抜け出てくれて記念撮影。
ナイジェリアからの留学生でした。
日本から来たということで先生も大目に見てくれます。

専門職としての介護人材【フィリピン取材記Part3-1】

 

それから何やら実験をしている授業にも潜入。
先生も学生も大変協力的で和気あいあいの写真ができました。
フィリピンでは肖像権が日本ほどうるさくないので、みなさん写真撮影は気にしません。
こちらも日本から来たということで歓迎を受けました。

専門職としての介護人材【フィリピン取材記Part3-1】

 

この大学は歴史も古く建物網古く、現在増築改築中です。一部迷路のような所もありましたが、学生、先生、事務の方、警備の方、皆さん活気があります。

専門職としての介護人材【フィリピン取材記Part3-1】

 

もう一校、同様の学部を視察。
スペイン建築の中庭パティオに緑の風が抜けます。

専門職としての介護人材【フィリピン取材記Part3-1】

 

キャンパスでのびのびと学習に励む姿が印象的でした。看護学部棟を増築中です。

専門職としての介護人材【フィリピン取材記Part3-1】

 

案内は現地で長年事業をされている加藤さんで、介護にも参入を予定されているさんです。
加藤式日本語教育を計画、提案して次期から両学園で採用される見込みとのことです。

<視察後の感想>
フィリピン人は医療、介護でも世界中に出て活躍しています。
就労だけでなく大学や研究機関で働いたり、教えたり、英語の強みを生かしています。
日本で働く事になると日本語の壁が立ちはだかります。
過去の看護師資格取得での日本政府の失敗を介護士でどう挽回できるのか、見えない所ばかりです。
たとえ取得しても継続就労となるとさらに難しくなります。
専門職としてしっかりと生活できて、望むなら永住も、帰国して介護事業幹部として活躍できるような道もあります。
10年先を見据えてサポートする体制を考えていきたいと思います。

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