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フィリピン人介護職について

当社は主に日本の国家資格保持者のフィリピン人介護職の就労サポートと雇用主のMWO申請登録サポートを行っています。
外国人介護職は、次の就労資格ビザに基づいて就労します。

フィリピン人介護職

1.EPA介護福祉士候補
2.国家資格 「介護」
3.技能実習生 「介護」
4.特定技能職 「介護」




それぞれ外国人と雇用主のニーズに合わせた働き方です。

厚生労働省のレポートに」よりますと、EPAから介護福祉士国家試験の受験生合格率は2023年度、第36回(2023年度)で82.8%で、合格率が上がって来ています。ちなみに第32回は69.9%でした。最難関と思われてきたEPAでのキャリアコースの試験合格も手の届く範囲となってきました。

EPA(経済連携協定)の介護部門は、日本がインドネシア、フィリピン、ベトナムと結んだ協定に基づき、「外国人介護福祉士候補者」を受け入れる制度です。候補者は介護職として働きながら、日本語と介護技能の研修を受け、国家試験に合格すれば介護福祉士として正式に資格を取得できます。

当社が就労サポートをした国家資格取得フィリピン人は、本国の大学で看護・介護を学び、本国で就労経験があり、EPAプログラムに参加して来日しています。既に専門職の基盤を持っているので、日本語習得により多くの時間を取れるようです。

最近の傾向として、転職者が増えていること。それまでの職場からステップアップとしての転職です。自身で就労先を選んだり友人の紹介などで、より高い給与と就労環境を選んでいます。売り手市場に変わって来ているというのが、当社のサポートを通しての実感です。

その場合、転職先企業にとってMWO(フィリピン外国人就労オフィス)の雇い主審査が一番の壁となります。他の国ではない制度ですので戸惑われ、当社に応援をもとめてご連絡されます。英語申請書類の提出のご支援では長い実績がありますので、安心してご依頼ください。
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他の介護職では特定技能職での就労も増えています。
厚生労働省レポートの特定技能職の技能と日本語の合格率です。

特定技能職の技能と日本語の合格率

アジア各国での試験体制も充実してきました。介護はフィリピン人に限る、との認識も変わって来ています。

合格者の多くは技能実習生経験者であり、就労中に日本語を習得、帰国後も日本語習得に磨きをかけ、介護技能と日本語の試験に合格しています。(なお、2025年4月からは技能実習生制度は「育成就労制度」に変わります。)

これからも機会を見つけてフィリピン視察したり業界の方々とお話を聞き、状況をお伝えしてまいります。

1年後、2年後を見据えてのご相談もお受けします。
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介護職:フィリピンとアジア諸国との違い

この介護のページを作成したのは2016年10月25日 外国人人材の介護職への拡大させる法案が国会を通ったということがきっかけです。(詳細ページ参照

2015年来、介護業界の方からフィリピン人介護職についてお問い合わせをいただいておりました。

フィリピン人介護職

日本の介護現場は慢性的な不足です。そのような中、永住権を持ったフィリピンの女性が介護助手として活躍していると聞きました。フィリピン人特有の明るい性格とホスピタリティで高い評価を得ているのですね。でも全体の需要には足りません。外国人への要求が高まっていた時でした。

2020年からはベトナムからの介護職実習生が来日するようになりました。ベトナムの介護士も真面目で親切と評判です。その他アジア諸国からの就労希望が多いと聞きます。キャリアを重ねて行ってほしいと思っています。

ただ、「介護はフィリピン人が最適」というのは多くのお問い合わせ企業様の本音ですし、当社も同様に思いますが、入国手続きのフィリピン側制度に合わせるのが至難の業でして、他国との大きな違いです。当社は専門職の方々の在留資格などで両国政府手続きで経験がございます。貴社の実情に合わせたご支援をいたしますので、まずはお気軽にご連絡ください。
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フィリピン視察報告:2017年2月6日

1月の末から2月のはじめにかけてフィリピンに行ってきました。第一の目的は介護人材の日本への召還の可能性を調べることです。昨年の国会で承認されてはいますが、詳細はフィリピン政府との確認事項もあり、実際の施行はまだ先になりそうだからです。その間に、実際に介護、看護の学習をどのように進めているのかをマニラ市内の私立学校法人を見学して先生方や学生の様子を聞いてきました。

まず大学のアドミニストレーションオフィスでご挨拶。シマシマの紳士が案内役の加藤さんです。現地歴30年余。現地の発展に大いに貢献している方で、学校の誰もがカトーさん、カトーさん、と満面の笑みで迎えます。


何やら実験をしている授業にも潜入。先生も学生も大変協力的で和気あいあいの写真ができました。フィリピンでは肖像権が日本ほどうるさくないので、みなさん写真撮影は気にしません。こちらも日本からということで歓迎を受けました。
この大学は歴史も古く建物網古く、現在増築改築中です。一部迷路のような所もありましたが、学生、先生、事務の方、警備の方、皆さん活気があります。


もう一校、同様の学部を視察。スペイン建築の中庭パティオに緑の風が抜けます。


キャンパスでのびのびと学習に励む姿が印象的でした。看護学部棟を増築中です。


【視察後の感想】

学生さんや教授の方々の日本での就労希望の熱意を感じてきました。フィリピンの方は明るくて親日で、介護には最適です!けれども2017年時点では、留学生や実習生しか該当できず、学生の経済的負担を考えると希望を叶えさせてあげることはできませんでした。5年後を見据えて行きたいと切に思いました。

フィリピン人は医療、介護でも世界中に出て活躍しています。就労だけでなく大学や研究機関で働いたり、教えたり、英語の強みを生かしています。日本で働く事になると日本語の壁が立ちはだかります。過去の看護師資格取得での日本政府の失敗を介護士でどう挽回できるのか、見えない所ばかりです。たとえ取得しても継続就労となるとさらに難しくなります。専門職としてしっかりと生活できて、望むなら永住も。帰国して介護事業幹部として活躍できるような道もあります。10年先を見据えてサポートする体制を考えていきたいと思います。

フィリピンと介護の関係

さかのぼって、2006年に看護師がインドネシアやフィリピンから来る、という新聞報道がありました。国と国との取り決めによる病院で就労後、難しい国家試験に振り回されて、結果的に失敗に終わりました。この制度は現在も介護福祉士に一部してするようですが、教育費、滞在費、実習費など相当額の経費がかかり介護業界では賄えないそうです。ならば今度は技能実習生の職種に介護職を加えよう、といった流れができたと聞いております。

さらにさかのぼると、日本政府は1960年頃からエンターテイナーとして興行ビザを発行してきました。当時フィリピン人の歌手が日本の芸能界で活躍していたと、私自身も記憶があります。ところがいつの頃からか、フィリピンパブでホステスとして働く若い女性が増え(エンターネイナーには変わりはありませんが)、ご存知のように問題も増大してしまいました。現在トラブルを避けるためにも興行目的のビザ取得には大変厳しい条件を課しています。

このように様々な状況を得て、2020年から「特定技能」として労働者受け入れ制度が正式に発足したわけです。

フィリピン人の人材紹介と聞くと、フィリピンパブを思い起こす方もいらっしゃるのも多いですが、弊社の取り組みとは違いますのでご了承ください。

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