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フィリピン人介護職について

2016年10月25日  外国人人材の介護職への拡大させる法案が国会を通りました。(詳細ページ参照

フィリピン人介護職

昨年来、介護業界の方からフィリピン人介護職についてお問い合わせをいただいております。現在外国人は日本の出入国管理法という法律によって介護職で働くことはできません。

日本の介護現場はご存知の通り不足です。そのような中、永住権を持ったフィリピンの女性が介護助手として活躍しています。フィリピン人特有の明るい性格とホスピタリティで高い評価を得ています。一般フィリピン人は就労できませんが、日系フィリピン人や日本人と結婚した人で日本語堪能ならば、働くことができます。

では一般フィリピン人が介護職として日本で初めの一歩を踏み出すためには、どのようにしたら良いでしょうか。新しい道として、今国会で通過した技能実習生制度を利用して、実習期間の5年間で介護士の資格を得るという方法があります。

フィリピンでは介護士・看護師の養成学校や大学でプロ養成ブログラムは既にあるので、日本ではOJT(on-the-job-training…職場実習)で日本流の介護を経験しながら日本語を習得して受験機会を得る、という目標持ってもらう事です。介護士免許があれば専門職として就労ビザを取得できますし、その方のキャリア形成にも役立ちます。

誤解してはならないのは、外国人は低賃金労働者ではないということ。技能実習生も同じです。日本人と同じ法律が適用されます。

弊社としては技術職や国際業務での人材紹介が主流で介護業界の紹介経験はありませんが、現在各方面から聞き取りして情報収集も増えて来ました。これまでの取り組みを軸に総合的なご支援を徐々に進めてまいります。今後フィリピン現地への看護・介護専門学校や大学の視察も計画しておりますのでその成果をご報告します。


フィリピン視察報告:2017年2月6日

1月の末から2月のはじめにかけてフィリピンに行ってきました。第一の目的は介護人材の日本への召還の可能性を調べることです。昨年の国会で承認されてはいますが、詳細はフィリピン政府との確認事項もあり、実際の施行はまだ先になりそうだからです。その間に、実際に介護、看護の学習をどのように進めているのかをマニラ市内の私立学校法人を見学して先生方や学生の様子を聞いてきました。

まず大学のアドミニストレーションオフィスでご挨拶。シマシマの紳士が案内役の加藤さんです。現地歴30年余。現地の発展に大いに貢献している方で、学校の誰もがカトーさん、カトーさん、と満面の笑みで迎えます。


何やら実験をしている授業にも潜入。先生も学生も大変協力的で和気あいあいの写真ができました。フィリピンでは肖像権が日本ほどうるさくないので、みなさん写真撮影は気にしません。こちらも日本からということで歓迎を受けました。


この大学は歴史も古く建物網古く、現在増築改築中です。一部迷路のような所もありましたが、学生、先生、事務の方、警備の方、皆さん活気があります。


もう一校、同様の学部を視察。スペイン建築の中庭パティオに緑の風が抜けます。


キャンパスでのびのびと学習に励む姿が印象的でした。看護学部棟を増築中です。


【視察後の感想】

フィリピン人は医療、介護でも世界中に出て活躍しています。就労だけでなく大学や研究機関で働いたり、教えたり、英語の強みを生かしています。日本で働く事になると日本語の壁が立ちはだかります。過去の看護師資格取得での日本政府の失敗を介護士でどう挽回できるのか、見えない所ばかりです。たとえ取得しても継続就労となるとさらに難しくなります。専門職としてしっかりと生活できて、望むなら永住も。帰国して介護事業幹部として活躍できるような道もあります。10年先を見据えてサポートする体制を考えていきたいと思います。


フィリピン視察報告:2017年2月20日

介護職は重労働でなり手がいない。途上国の人材なら低賃金でも大丈夫そうなのでどうでしょうか?そういうお問い合わせが来ます。ダメですとお断りします。低賃金の労働者としては受け入れてほしくないからです。
フィリピン人かわいそう、スラムに住んで環境悪いし。と言うことはよく聞きます。確かに・・・真実でもあります。社会階層の隔たりが大きい国です。

実際にこんな風景がマニラ市内にはあります。川は汚れ、不法な配線が町の至る所で見られます。


一方、今回見学して来た医療・介護系の大学は私立で高い授業料を取って運営されています。このカレッジも増築の最中です。


ゴルフ場もマニラ近郊にはたくさんあります。富裕層は日本よりも多いのかもしれません。大きなショッピングモールもマニラ2カ所、サン・フェルナンドス、アンヘレスと見て来ましたが、毎日にぎわっています。駐車場には新車が並んでいいます。


【現実を見ながら未来に望む】

あまりにも大きい生活格差、日本との悲しい過去。それらを現実として受け止めながら、自分にできる事は専門職の就労支援だと再認識したことです。
介護人材では、日本での一般募集では未経験者が多いです。私がご紹介するのはフィリピンで専門教育を受けて、日本語の基礎も学び、さらに日本式介護も一部学んできます。日本で本格的に日本語とOJTで磨きをかけて、専門介護職の認定試験にチャレンジする人たちです。

フィリピンと介護の関係

さかのぼって、2006年に看護師がインドネシアやフィリピンから来る、という新聞報道がありました。国と国との取り決めによる病院で就労後、難しい国家試験に振り回されて、結果的に失敗に終わりました。この制度は現在も介護福祉士に一部してするようですが、教育費、滞在費、実習費など相当額の経費がかかり介護業界では賄えないそうです。ならば今度は技能実習生の職種に介護職を加えよう、といった流れができたと聞いております。

さらにさかのぼると、日本政府は1960年頃からエンターテイナーとして興行ビザを発行してきました。当時フィリピン人の歌手が日本の芸能界で活躍していたと、私自身も記憶があります。ところがいつの頃からか、フィリピンパブでホステスとして働く若い女性が増え(エンターネイナーには変わりはありませんが)、ご存知のように問題も増大してしまいました。現在トラブルを避けるためにも興行目的のビザ取得には大変厳しい条件を課しています。

フィリピン人の人材紹介と聞くと、フィリピンパブを思い起こす方もいらっしゃるのも多いですが、弊社の取り組みとは違いますのでご了承ください。

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